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ナオシの説得を競うヒカリとサトシ。経験も乏しいのに明るく積極的に語るヒカリを、サトシはさりげなく横目で見ている。サトシにとってヒカリはただの喧嘩友達? それとも?
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「ポッチャマ対スボミー!ヒカリ初バトル!!」
あらすじ §
サトシとヒカリは喧嘩ばかりしています。
ヒカリはなかなかポケモンをゲットできません。
サトシ達はポケモン吟遊詩人のナオシと出会います。
ヒカリはナオシにポケモンバトルを挑みますが、敗北します。
ナオシがシンオウ大会とグランドフェスティバルのどちらを目指すか悩んでいると聞いたサトシとヒカリは、自分の目指すものが良いと口論になり、ナオシを追います。
途中でロケット団に襲われますが、ナオシに救われます。
ナオシは、夜の森に静かに流れる森の歌に耳を傾けるように言い、サトシとヒカリは互いに相手に謝ります。
サトシはナオシにバトルを申し込み、勝利します。
ナオシは、サトシとヒカリとのバトルが楽しかったので、両方を目指すと決めます。
感想 §
喧嘩するサトシとヒカリを見て思いました。
ついに、サトシに釣り合う少女が出てきたと。
ポケモンAGが、サトシとハルカという2人の主人公が並び立つ作品だとすれば、その中でのハルカの立場は第2主人公であり、主人公が異性を意識するヒロインではありません。更に遡れば、無印ポケモンでのカスミは、サトシから見て圧倒的にベテランの格上であり、なかなかプライベートに距離感を接近させにくい関係でした。
性格的に見ても、ハルカやカスミはサトシと噛み合いません。サトシの楽天さに対して、カスミは堅実さを要求してしまい、一緒にいてもストレス感が出てしまいます。一方のハルカは、問題意識を持つ水準がサトシと全く噛み合わず、心が近づくチャンスすら無かったと言えます。
それらと比較して、ヒカリの立場は全く違います。まず、ヒカリの楽天的な性格は、サトシの波長とピッタリ合います。そして、サトシから見たヒカリは、あまりに格が違いすぎて噛み合わないどころか無関係にも等しい差が付いています。であるからこそ、サトシはヒカリに対して気楽に接することができるのです。そして、何より重要なポイントは、ヒカリという少女のファッションや態度が、既に異性を意識したものになっているということです。激しく動けば中が見えそうな短いスカートが視界に入れば、やはりサトシも意識せざるを得ないでしょう。
つまり、ヒカリにはヒカリの物語がある……という事実は否定しないまでも、ヒカリとはサトシにとって異性を意識しうる最初のヒロインとして登場した……という特徴があるような気がします。
ポケモンAGとポケモンDPの差とは、まさにそこです。
なぜハルカが去ってヒカリが来なければならなかったのか……という必然性はそこに求められます。
既にシュウとよいムードになったハルカは、もはやサトシの相手役にはなれないのです。
つまり、ポケモンDPの結末なるものがあるとすれば、それはサトシとヒカリが結ばれることであり、二人に物語は1つに交わることがあるのかもしれません。
今回の一言 §
サトシとヒカリは対等の口げんかをしているように見えて、実はよく見るとサトシ側にはゆとりがあります。
いつでも全力で体当たりする主義なので、ヒカリの言葉にストレートに返しているだけ……。
しかし、二人が対等ではないことは、ナオシとのバトルではっきりと示されます。ヒカリは、ナオシよりも圧倒的に格下であることを思い知らされますが、サトシはナオシに対して格上であることを勝利によって示します。
今回のもう一言 §
マサトやカスミがいない場合、綺麗なお姉さんに出会ったタケシはどうなってしまうのでしょう?
答は今回出ましたね。つまり、自発的にお姉さんに別れを告げて仲間を追う……でした。